ロシア国営で天然ガス世界最大手のガスプロムは6日、ベトナム石油ガス公社(ペトロベトナム)及びベトナム・クアンチ省と提携覚書に調印した。従来の提携を拡大する内容で、ガス火力発電所建設やガス田の追加探査実施に取り組む。
火力発電所はベトナム中部のクアンチ県の南東経済区に建設し、出力は340メガワットとなる。ガスプロムとペトロベトナムは、120キロメートルの沖合にあるバオバン・海底ガス田から同火力発電所にガスを供給するインフラも整える。
両社はまた、バオバン・ガス田の追加探査を通じてより正確に埋蔵量を推定し、継続開発するかどうかを判断する。
ガスプロムとペトロベトナムは折半出資の合弁会社ベトガスプロムを運営する。バオバン・ガス田は同社が発見した。
ベトナム政府は2030年までに総発電量57万2,000ギガワット時、発電設備容量12万9,500メガワットを整備する計画で、クアンチ県のガス火力発電所もこの計画の一環として新設される。