システムインテグレーター大手TISインテック傘下のクオリカ(本社:東京)は11日、先月からトルコで鋳造解析支援ソフト「JSCAST」の販売を始めたと発表した。同国で事業を展開する自動車部品メーカーを照準に拡販を目指す。将来的には欧州・中東地域への販路拡大も視野に入れる。
トルコは国際自動車メーカーが多数進出していることで知られ、クオリカによれば鋳造部品メーカーだけでおよそ1,200社が事業を展開する。「JSCAST」は溶かした金属が鋳型内部をどのように流れ、充填していくかを可視化でき、鋳造品の歩留まり向上に役立つという。
トルコでの発売に当たり、クオリカは現地の技術コンサルティング企業であるヴァランスと代理店契約を結んだ。同社は金型設計やシミュレーションの指導など、鋳造エンジニアリングのコンサルティングに実績があるという。