イケア、ウクライナ1号店を来年開業

家具製造販売大手イケア(スウェーデン)が来年、ウクライナ1号店をキエフに出店する。同社広報が12日に発表した。新店舗はイケアが新たに展開する市街地型店舗「イケア・シティストア」として、市内のショッピング・娯楽センター「オーシャンモール」に開設する。

イケアはウクライナで2005年以降、キエフ、ドニプロなど数都市で出店の可能性を模索したが、地元自治体の反対などで計画が難航。09年にはオデッサで用地の購入までこぎつけたものの、贈賄の横行が明るみになったことから進出を見合わせた。昨年になり、キエフに建設予定の最大級ショッピングセンター「ユジニー」への出店観測が浮上していた。

キエフのクリチュコ市長が昨年末、出店手続きの簡略化など進出支援を約束したことを受け、イケアは「イケア・シティストア」での出店を決めた。ネット通販で注文した品の受け取りやショールーム機能に重点を置く新店舗モデルは郊外型店舗に比べ規模は小さいが、市内中心地という立地からより多くの消費者の利用が見込まれる。フランス、英国、デンマーク、米国、中国でも導入する。

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