ブルガリアの天然ガス卸価格が10月1日付で13.89%引き上げられた。国家エネルギー水道規制委員会が国際市場価格の上昇を理由に決定したもので、1,000平方立方メートル当たり456.65レフ (約3万800円)に値上がりした。
アナリストらは、「国内製造業はガスに強く依存しており、値上げの打撃が大きい」と懸念する。また、欧州連合(EU)でも最も貧しいブルガリアでは、公益料金が世帯支出に占める比率が高い。近く温水・暖房料金の値上げも発表される予定で、国民の不満が拡大する心配もある。
ブルガリアは天然ガス需要のほぼ全量をロシアに依存する。調達価格は原油相場に連動する仕組みで、規制委員会は卸業者である国営のブルガルガスに対し、四半期ごとに価格を設定するよう求めている。最終的に委員会の承認を経て、新しい価格が適用される。