トルクメニスタン西部、カスピ海沿岸のキヤンリーで17日、新たに建設されたガス・化学プラントが稼働を開始した。同プロジェクトは国営トルクメンガスと東洋エンジニアリング、韓国の現代エンジニアリング、現代建設、LGインターナショナルの合同事業で、総投資額は34億ドル。高濃度ポリエチレン(HDPE)とポリプロピレン(PP)の製造拠点となる。
新ガス・化学プラントは天然ガス分離施設、エタンクラッカー、HDPE製造施設、PP製造施設で構成される。年間処理能力は天然ガス分離が50億立方メートル、HDPEが38万1,000トン、PPが8万1,000トンに上る。また、国内パイプラインを通して最大45億立方メートルの燃料用ガスを供給する能力を備える。
トルクメニスタン政府はHDPEとPPを同国の新しい工業製品として促進し、主にアジア、欧州、トルコに輸出する戦略だ。国内商品・原料取引所では9月3日、両製品が輸出商品として初取引され、合計14万1,000トンが競売にかけられた。