チェコの航空宇宙企業アエロテック・チェコが、欧州宇宙機関(ESA)の開発する次世代ロケット「アリアン6」の推進装置部品の生産・試験業務を受注した。現行モデル「アリアン5」でリベット溶接を受注したのに続くもので、同社では「より責任のある仕事を任された」と歓迎している。
アエロテック・チェコはプロジェクトの主要納入業者であるMTアエロスペースから、前方・後方スカートなど部品約140種の生産・試験業務を受注した。これを受けて新工場を本社のあるクラトヴィに建設し、最大50人を雇用する方針だ。また、試験業務はチェコ宇宙研究センター(VZLU)など国内でも実施する。
「アリアン6」プロジェクトにはチェコなど13カ国が参加しており、アエロテック・チェコ以外にもチェコ企業がソフトウエアや打ち上げ台部品などを納入する。2020年の初打ち上げでは、機体にチェコ国旗が描かれる予定だ。