ロスネフチ、7-9月期は純益3倍

ロスネフチの2018年7-9月期(第3四半期)最終利益(IFRS基準)は1,420億ルーブル(21億5,000万ドルとなり、前年同期実績(470億ルーブル)の3倍に急増した。原油価格の上昇や、生産拡大が利益を押し上げた。前期比ではのれん代償却が重荷となり、42%減少した。ロスネフチは上流事業を中心に投資を拡大する方針で、今年は前年比3%増(9,000億ルーブル)、来年は20~25%増を支出する予定だ。

7-9月期の売上高は2兆2,860億ルーブルで、前年同期を52.8%、前期を10.7%、それぞれ上回った。営業利益(EBITDA)は前年同期比73.3%増、前期比13.8%増の6,430億ルーブルだった。有利子負債は年初比で120億ドル減少した。

原油・ガスコンデンセート生産は前年同期比3.4%増の473万バレルに増加した。石油輸出国機構(OPEC)及び非加盟産油国が7月から協調減産を一部緩和したことが追い風となった。一方で天然ガス生産は0.2%減の166億立方メートルに微減した。石油とガスを合わせた総生産量は2.7%増の583万石油換算バレルで、2.7%増加した。

ロシア産原油の指標となるウラル原油平均価格は7-9月期にバレル当たりで74.2ドルと、前年同期から46.1%、前期から2.3%、それぞれ上昇した。

1-9月期の決算は、売上高が前年同期比41.1%増の6兆730億ルーブル、EBITAが57.7%増の1兆5,930万ルーブル、最終利益が3.4倍の4,510億ルーブル(74億ドル)だった。(1RUB=1.68JPY)

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