チェコのディーゼル油価格が2015年以来初めてガソリン価格を上回っている。国営プラハラジオによると、平均価格はディーゼル油が1リットル当たり33.75コルナで、ガソリンが1リットル当たり33.69コルナ。価格差は今後も広がる見通しだ。
現在ディーゼル油の価格は2014年12月以降で最も高い水準にある。チェコファウンドのアナリスト、コバンダ氏によると今後ガソリン価格は0.1コルナから0.15コルナ下落する一方、ディーゼル価格は0.05~0.1コルナの低下にとどまり、価格差は拡大する見通しだ。BH証券のクレチェク氏は、石油価格は今後世界的に低下するとした上で、国内での競争が激化しているため燃料価格はさらに大きく下がるとの見方を示している。
今年3月末から6月初めにかけて燃料価格は1リットル当たりそれぞれ3コルナ近く上昇し、ガソリンが33.5コルナ、ディーゼルが32.6コルナに達した。以来この10月までは小幅の上昇にとどまっている。(1CZK=4.92JPY)