中東欧格安航空(LCC)最大手のウィズエアーが11月末、本拠地ブダペストに新研修センターを開設した。パイロットと客室乗務員双方を対象とする統合施設で、1日当たり最高300人が研修を受けられる。投資額は約3,000万ユーロ。計300機を運航する体制の整備に向けた人材育成と安全性向上に取り組む。
新研修センターの施設面積は3,800平方メートル。エアバス「A320」訓練用にカナダCAE社の最新フルフライト・シミュレーション装置CAE 7000XRを2台導入したほか、最新技術を使った緊急避難訓練システムや防火訓練システムも備えるなど先進的な研修施設となっている。CAEは10年に渡って装置のオペレーションとメンテナンスを手掛ける。
ウィズエアーはまた、9月に設立したパイロット養成アカデミーを新研修センター内に設置する。ここでは商業パイロットのライセンス取得を目的とした研修を行い、同社のパイロット候補を育成する。