モルドバが1月末、ウクライナ経由での対ロシア輸出を再開した。ロシアは1月1日づけでウクライナ製品の輸入および、ウクライナ領土を通過した第3国製品の輸入を禁止しており、モルドバ産のワインや缶詰製品なども輸出規制の対象となっていた。
対露輸出の再開は、前日行われたドドン大統領とロシアのプーチン大統領との会談を受けたもの。ロシアのタス通信によると、両大統領は経済関係強化や貿易および人道的分野での協力について意見を交換した。ドドン大統領は「2019年はロシアとの関係が最高レベルに達する」と期待を示した。
今月24日にはモルドバで101議席をめぐる議会選挙が開かれる。反欧州連合(EU)・親ロシアの政治姿勢をとるモルドバ社会党(PSRM)のドドン大統領は「ロシアとの関係を刷新し、相互利益につながる協力と戦略提携を優先する政府の誕生を確信する」と明言した。