独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは、セルビア北部のパンチェボで建設している電動車用部品工場の稼働を4月末に開始する予定だ。同国のブチッチ大統領が10日明らかにした。新工場では完工後に1,000人を雇用し、電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)向けの部品を製造する。
ZFは昨年6月に建設工事を着工した。当時の報道によると、投資額は1億6,000万ユーロ。第1期工事では2021年までに施設面積2万5,000平方メートルの生産棟を建設する。従業員540人の体制で、高級自動車ブランド向けに電動アクスル、電気モーター、電子制御式ギアボックス、マイクロスイッチ、プリント基板を製造する予定。第2期工事では22年中に第1生産棟と同規模の施設を完成させる。ZFはこのほかにも、従業員100人体制で研究開発(R&D)センターを開所することも計画している。
ZFは中東欧ではポーランド、スロバキア、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ロシア、ウクライナ、トルコに拠点を持つ。