ブルガリア北部のベレネにおける原子力発電所建設事業の再開に米ゼネラル・エレクトリック(GE)が参加する意向を示している。同国政府が先ごろ明らかにしたもので、GEは入札に応札する考えを政府に通知した模様だ。ペトコバ・エネルギー相によると、同事業には中国、韓国及びフランスの企業が関心を示している。
ベレネ原発は、欧州連合(EU)加盟の条件に基づいて運転を停止したコズロドゥイ原発の原子炉4基に代わるものとしてブルガリアが設置を計画していたもので、ロシア原子力公社(ロスアトム)が2006年に建設を受注した。しかし、建設費が当初計画の40億ユーロを大幅に上回る100億ユーロに膨らんだために資金難となり、ボリソフ政権(当時)は12年に計画を一旦白紙に戻していた。
ブルガリア政府はこのほか、コズロドゥイにも第2原発の建設を計画していたが、こちらもコスト増を利用として中止に追い込まれていた。しかし最近になり、民間からの投資を募ることで事業を再開する案が検討されている。