クロアチアの食品製造・配送会社アトランティック・グルパが3月27日、ザグレブ近郊で物流配送センターを開所した。配送事業を強化する長期戦略の一環で、自律搬送ロボットの試験導入も行う。投資額は2,000万ユーロ弱に上った。
新センターはザグレブ圏で運営する倉庫の保管能力を統合的に運用する役目を担う。また、国内物流事業の中心拠点としての機能も持つ。センター自身の収容能力はパレット3万枚分だが、モジュール方式で設計されているため、需要に応じて容易に拡張することができる。
また、新センターでは今月15日から国内企業ギデオン・ブラザーズの開発した低床型自律搬送ロボットを試験導入する。人工知能(AI)でカメラに映る画像を解析して自ら学習する機能を持ち、人や機械設備、他の搬送車両の中でも安全・確実に荷物を搬送するという。最大積載荷重は800キロだ。