ポーランド化学大手グルパ・アゾティはこのほど、化学プラント建設プロジェクト「ポリメリ・ポリツェ」について、同国2位の石油会社ロトスによる出資で合意したと発表した。ロトスがプロジェクト運営会社PDHポルスカに5億ズロチ(1億1,000万ユーロ)を出資する。10月末までに出資を完了する。同プロジェクトでは、韓国の現代エンジニアリングと韓国海外インフラ都市開発公社(KIND)も出資を狙っている。
アゾティは事業多角化に向けて北西部シチェチンに近いポリツェにプロピレンとポリプロピレンのプラントを設置し、22年に稼働する計画だ。以前の発表によると、プロジェクト総投資額は港湾整備費も合わせて12億7,000万ユーロに上る。
プロジェクトの実施を担う子会社アゾティ・ポリツェの株主は先月26日、計画実行資金として10億ズロチ(2億2,000万ユーロ)の増資を決定した。既存株主に無償で新株予約権を付与する「ライツ・オファリング」の形をとる。(1PLN=29.02JPY)