ハンガリーのブダペスト空港と中国・陝西省の西安咸陽国際空港は先ごろ、路線増設に向けた協力協定を締結した。現地紙『ブダペストビジネスジャーナル』によると、ブダペスト空港は今月中にも同様の協定を河南省の鄭州新鄭国際空港と結ぶことを予定している。
ブダペスト空港関係者によると、同協定の締結は北京でこの程開催された「一帯一路」に関する国際フォーラムの場で行われた。調印式には両空港の幹部他、ハンガリーのシーヤールト外務貿易相が出席した。同相は新たな路線の開設による経済関係の強化の他、観光客の増加に期待を示した。
西安咸陽国際空港はシルクロードへの入り口に位置することから、ブダペスト空港は東欧の地域ハブを目指すうえで同空港を戦略的に重要なパートナーと位置付けている。
ブダペスト空港では来月、上海との直行便が週3便開設されるほか、今月から鄭州からの航空貨物便が増便となっている。同空港によると、今後も両国間の物流貨物の増加に向け、中国側と中東欧地域における共同マーケティングを行うことなども検討している。
同空港は昨年、物流都市(Cargo City)構想を打ち出し3,260万ユーロをかけて関連施設の整備に着手した。2万平方メートルの倉庫が完成に近づいている他、2機のジャンボ機が同時に駐機することのできるエプロンを年内に建設する予定。