チェコ中央銀行は2日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、2%とした。利上げは昨年11月以来6カ月ぶりで、金融引き締めに転じた17年8月以降では8回目となる。同月からの利上げ幅は計1.95ポイントに達した。
通貨コルナが年初以降、値下がりし、インフレ率が予測を超えて高進していることから追加利上げに踏み切った。ロンバート金利(上限金利)と公定歩合(下限金利)も0.25ポイント引き上げ、それぞれ3%、1%に設定した。
同国の3月のインフレ率は3%で、昨年12月の2%から3カ月連続で上昇した。過去12カ月の平均上昇率は2.4%と、依然として中銀が目標とする2%を上回る状況が続いている。
中銀は17年8月に9年半ぶりの利上げに踏み切り、金利を0.05%から0.25%に引き上げた。昨年は2月に0.75%に引き上げたのを皮切りに、6月、8月、9月、11月に0.25ポイントずつの追加利上げを実施した。