セルビアのエネルギー省は21日、トルコ・ストリームを延長する欧州ルートの敷設工事に着手したと発表した。ブルガリアとハンガリーの天然ガス輸送網にセルビアの輸送網を接続する内容で、403キロメートルを新たに整備する。12月18日の完工を目指す。
ロシア国営のガスプロムは、対立関係にあるウクライナを迂回して欧州に天然ガスを輸出する戦略に基づき、新ルートの整備を進めている。トルコ・ストリームはその一つで、年間輸送能力157億5,000万立方メートルのラインを2本敷設する。1本目はトルコ市場向け、2本目は欧州市場向けのガス輸送に使われる。トルコ国境と欧州市場を結ぶ経由国としては、昨年12月にブルガリア、セルビア、ハンガリー、スロバキアが選ばれた。
ロシアは年末にトルコ・ストリームを稼働する予定だ。