世銀、ロシア成長予測を1.2%へ下方修正

世界銀行は4日発表した世界経済見通しで、ロシアの2019年成長予測を従来の1.4%から1.2%へ下方修正した。下方修正は今年に入って3回目。原油減産に加え、緊縮財政・年初の付加価値税(VAT)引き上げが成長の勢いを鈍らせるとみている。来年および21年については、1.8%を維持した。

世銀はまた、政治の先行き不透明感の存在と、人口減少のため長期的に成長可能性が縮小するとの予測を背景に、民間投資の勢いは鈍いままとみる。

ロシアでは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国を合わせた「OPECプラス」による減産合意を実施したことで産油量が減っている。また、ロイター通信が公式データに詳しい筋の情報として報じたところでは、6月は悪質な原油が送油管に詰まり、1日当たり産油量が過去3年で最低になったという。

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