Slovenske Elektrarne:スロバキア電力大手、核燃料調達でロシア企業と契約

スロバキアの電力大手スロベンスケ・エレクトラルネ(Slovenske

Elektrarne)は5日、ロシア原子力公社ロスアトム傘下のTVELと、国内の原子力発電所で使用する核燃料の供給契約を交わしたと発表した。契約期間は2022~26年で、30年まで延長可能。同日にはスロバキアのペレグリニ首相がロシアのメドベージェフ首相と核エネルギーの平和利用での協力に関する覚書を交わし、原子力分野での両国の関係強化を強調した。

スロベンスケ・エレクトラルネは国内西部でボフニツェ原発とモホウツェ原発を運営する。両原発はそれぞれ旧ソ連製の原子炉2基を備える。うちモホウツェ原発では2008年に3、4号機を建設するプロジェクトに再着手した。現在、共同出資者である伊エネルとチェコのEPHとともに、年内~来年の着工を目指し計画を進めている。

TVELは2011年にスロバキアの両原発に核燃料供給を開始した。スロベンスケ・エレクトラルネは18年半ばに今回の核燃料調達先の国際入札を開始したが、価格面での条件に加え、チェコ、ハンガリー、ウクライナ、フィンランドでも供給実績があることから同社を発注先に決めた。

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