EuroChem:肥料大手エブロヒム、レニングラード州にアンモニア工場開所

ロシアの化学・肥料メーカーのエブロヒム(EuroChem)はこのほど、レニングラード州キンギセップに新工場を開設したことを明らかにした。アンモニアを年間100万トン生産する予定で、投資額は10億ドル。建設に当たってはイタリアの輸出信用機関SACEが保証を付け、西欧の金融機関がコンソーシアムを組んで融資した。

以前の発表によると、生産に当たっては米国の化学企業KBRの技術を利用する。生産されたアンモニアはエブロヒムがドイツやベルギー、リトアニアに持つ肥料工場に供給される予定。

エブロヒムは肥料の生産で世界の上位10社に入る大手企業。ロシア国内のほか、ベルギー、リトアニア、カザフスタン及びブラジルに子会社を持つ。昨年の売上高は前年比15%増の55億7,700万ドル、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は34%増の15億1,700万ドルだった。

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