スロバキアの飛行自動車開発会社エアロモービルが、新たにイスラエルのフォーカス・キャピタル・グループと中国の複合企業、ウェイロン・エンタープライズが立ち上げた投資会社スロヴァクインベストメントの資本参加を受けた。投資資金は短距離離着陸機「エアロモービル4.0STOL」の認証手続きと販売開始準備に充てる。現地通信社SITAが20日報じた。
開発開始から4番目のバージョンで燃費が大幅に向上した「4.0STOL」は、2020年に限定販売を開始する予定だ。一方、後部プロペラと2つの水平回転翼により安全に離陸できる垂直離着陸機「5.0VTOL」は、インフラや法規制の整備を前提に7~10年内の販売開始を目指している。
エアロモービルは2013年の試作品完成後、事業の将来性に注目が集まり、17年4月に航空機・自動車用部品会社の創設者でもある投資家のパトリック・ヘッセル氏、同7月にベンチャーキャピタルのIPM
Growth、昨年9月にハンガリー人投資家のゾルタン・ヴァルガ氏の資本参加を受け、本格的な事業展開に向け動き出している。