欧州委員会は18日、英携帯電話サービス大手ボーダフォンが米メディア大手リバティ・グローバルからチェコ、ハンガリー、ルーマニア、ドイツのケーブルテレビ(CATV)事業を買収する計画について、条件付きで承認したと発表した。これによりボーダフォンは携帯電話、固定電話、ブロードバンド、有料テレビの4サービスを1つの回線で提供する総合通信事業者としての地位を強化する。
ボーダフォンは承認に向け、スペイン通信大手テレフォニカの独子会社にドイツ国内のケーブル網を解放することなどを約束した。欧州委は、これにより、顧客が質の高いサービス、革新的な商品を公平な価格で得られる地盤を保証できるとみて、承認の判断を下した。
ボーダフォンは昨年5月に今回の取引を発表。欧州委は同12月から本格調査に入っていた。取引規模は184億ユーロに上る。