ブリヂストンは3日、ハンガリー北西部のタタバーニャ工場で新倉庫棟の開所式を行った。広さは1万平方メートルで、収容量は従来の18万本から60万本に拡大した。新規雇用は100人。投資額92億フォリント(2,790万ユーロ)のうち8億2,600万ユーロを政府の助成で賄った。
今回の拡張は総額850億フォリントの拡張計画の一環。同計画が終了する2020年には、工場の生産能力は15%拡大し、最大で年720万本を生産できるようになる。同工場のメリンダ・トポルチク社長は、将来的に製品の40%を新車装着タイヤとして出荷することを目指すとともに、2023年までに工場の「完全なスマート化」を達成するとしている。
ブリヂストンは2008年にタタバーニャ工場の操業を開始した。同工場は完全自動化された生産拠点で、従業員数は約1,300人。高級車用タイヤやスポーツタイヤ、オフロードタイヤ、小型商用車用タイヤなどで230種類のサイズを生産している。
同工場への投資残高は1,300億フォリントに上る。昨年度の売上高は665億フォリント(2億170万ユーロ)だった。(1HUF=0.36JPY)