独自動車部品メーカーのキルヒホフは9月26日、ハンガリー北部のエステルゴム工場で拡張工事を完了したと発表した。投資額は50億フォリント(1,500万ユーロ)。生産施設を3,300平方メートル増床し、独ダイムラーのケチケメート工場で生産されるメルセデス「Cクラス」向けに部品を製造する。
現地法人キルヒホフ・ハンガリーのゲーザ・クルトベーリシー社長によると、最大の顧客は現在ダイムラーで、以前はスズキだった。エステルゴム工場はこの2社のほか、ハンガリー国内では独アウディと仏PSA、スロバキアではPSA、韓国起亜自動車、独フォルクスワーゲン(VW)、ドイツではポルシェとBMW、チェコではシュコダと韓国現代自動車、ルーマニアでは米フォードの各工場に製品を供給している。
キルヒホフは2004年にエステルゴム工場を開設し、これまでに320億フォリント(9,550万ユーロ)を投じてきた。従業員数は940人。
同社はBMWがハンガリー東部のデブレツェンに建設する工場にも製品を供給したい意向だ。交渉に向けたオファーの作成をすでに完了している。(1HUF=0.35JPY)