ハンガリーMOL、ドイツ再プラメーカーの買収を完了

ハンガリー石油最大手MOLが独再生プラスチックメーカー、オーロラ(Aurora)・クンストシュトッフェの買収手続きを完了した。再生材を用いた樹脂材料を手がける同社を傘下に収めることで、再生複合材・自動車部品事業を強化する。

MOLは2030年までに付加価値の高い石油化学製品事業を強化する戦略を掲げる。オーロラの取得もこの一環だ。ホルヴァート副社長は「オーロラの買収は、環境的観点からの持続可能性が弊社事業で重要性を増している事実の表れだ。また、自動車部品向け素材メーカーとしての地位を強化するに当たり、コンパウンド事業がカギを握ると認識している」とコメントした。

オーロラは2009年、南西部バーデン・ヴュルテンベルク州ノイエンシュタインで創業した同族企業。高価格帯の工業用コンパウンドを得意とする。工場から出るプラスチック廃材を原料別に破砕し、粉砕材、粒材、コンパウンド材として自動車・家具・電機・建設・機械業界企業に出荷している。

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