エストニアTSO、大陸欧州電力系統への統合に1.1億ユーロ投資

エストニアの電力網運営事業者(TSO)エレリングは12日、バルト諸国と大陸欧州の電力系統を統合するプロジェクトの第2期投資として1億1,100万ユーロを投じると発表した。2025年までのプロジェクト完了を目指す。

エレリングおよびラトビア、リトアニア、ポーランドのTSOはこのほど、各国の電力規制当局に対し、欧州連合(EU)の「コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティ(CEF)」の助成への同意を求める手続きを行った。CEF助成金を申請するには、4カ国の当局がこれに同意するとともに、越境区間の工事費用の負担方法で合意する必要がある。エレリングは来年春には助成金申請に向けた前提条件がそろうとみている。

バルト・大陸欧州系統の統合にかかる費用は総額12億ユーロに上る。バルト3国及びポーランドのTSOは投資額の75%をEU助成でまかないたい意向だ。4カ国の取り決めによると、各国TSOは自国内で生じたコストのみを負担し、越境区間を除けば費用を共同で負担することはない。

電力システム連系計画の第1期投資についてはすでに、CEFから投資額の75%の助成金が支給されることが決まっている。エレリングの場合、投資額1億8,700万ユーロのうち1億4,000万ユーロが助成でまかなわれる。

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