仏自動車大手PSAグループの独子会社オペルが来年から、ハンガリー西部のセントゴットハールド工場で新しい3気筒1.2リッター・ターボガソリンエンジンの生産を開始する。現地子会社によると、組み立てラインの改修が完了し、すでに試験稼働に入っている。
セントゴットハールド工場では同エンジンの100馬力および130馬力モデルを生産する。年間最大35万基を出荷する予定だ。同工場はこのところ減産傾向にあったが、新エンジンが生産品目に加わることで稼働率が上がると期待されている。
同工場のエンジン生産は昨年31万3,000基で、前年の48万6,000基、16年の62万9,000基と比べると落ち込みが明確だ。従業員数は季節雇用の終了で1,000人弱に減っている。
オペルの親会社PSAは現在ドイツとポーランドの拠点再編に取り組んでいるが、これまでのところ、セントゴットハールド工場でさらなる人員削減が実施される気配はない。