プラハと台北が姉妹都市提携、中国の反発必至

チェコの首都プラハのズデネク・フジプ市長は13日、同市で台湾の=文哲台北市長(=は木へんに可)と姉妹都市協定に調印した。プラハ市は昨年10月、北京市との姉妹都市提携を解消しており、台湾領有権を主張する中国政府との関係が緊張を増しそうだ。上海市は14日、プラハ・台北姉妹提携を非難し、プラハ市との関係を凍結すると発表した。

フジプ市長は2018年11月に就任。昨春に訪台し、姉妹都市協定への布石を打った。一方、前任者が結んだ北京との姉妹都市協定については、プラハ市が「一つの中国」を認めて台湾とチベットの独立性に反対することに同意した条項の削除を求めた。これが容れられなかったため、提携を解消した。

台湾への留学経験があるフジプ市長は就任以来、会議から台湾外交官を退去させるよう求める中国の申し入れを拒否したり、チベット蜂起記念日(3月10日)に市役所でチベットの旗を掲揚して独立支持を表明するなど、「一つの中国」政策への批判を明確にしている。

これは中国との接近を図り、投資を呼び込もうとするゼマン大統領の方針と相反する。フジプ市長は「中国が10億ドルを超える投資を予告したものの実現していない」とし、大統領の姿勢に疑問を投げかけている。

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