中国バス製造大手の銀隆、セルビアでの電動バス生産計画を堅持

中国のバス製造大手、銀隆(インロン)グループが改めて、セルビアで電動バスを生産する意向を明確にした。セルビア同業イカルバスの買収に必要な商業裁判所の再編計画承認がなかなか下りないためで、今一度、計画堅持をアピールした格好だ。

イカルバスのヴィチェンティッチ社長は、銀隆が「イカルバスの製品ラインアップを維持すると同時に、新たに電動バス2モデルを導入する」方針としたうえで、「中国から電動バスのバッテリーを輸入するのを別にすれば、生産体制に変更はない」と言明した。

銀隆は昨年1月、イカルバス買収を発表。3月にセルビア経済省のステヴァノヴィッチ次官は銀隆がイカルバスの債務を返済したことを明らかにすると同時に、銀隆が「子会社の蘭州広通新能源汽車(LGNEA)を通じてイカルバスを取得する」と話した。

イカルバスはベオグラード市ゼムン区で工場を運営する。年産能力は250台、低床式バスや高速バスを手がけている。

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