自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は24日、ロシア工場の操業を一時停止すると発表した。欧州の部品工場からの調達に支障が出ていることが理由。モスクワ近郊のカルーガにある基幹工場と、生産委託先のニージニーノブゴロド工場について、30日から4月10日まで生産を中断する。一方、現時点で顧客とディーラーへの完成車及び部品の供給に問題は生じていないという。
カルーガ工場は22万5,000台の年産能力を持ち、ロシア市場向けの大半の製品を製造している。ニージニーノブゴロド工場では提携先のロシア商用車大手GAZが完成車の組立を行っている。
VWはすでに17日、独・欧州にあるグループの工場の大半を一時停止することを明らかにしていた。