独自動車部品大手コスタルは3月30日、ブルガリア南部パザルジクの工場で操業を一時停止した。新型コロナウイルスの影響による受注減少が理由。従業員2,000人は4月19日まで自宅待機となる。
コスタルはブルガリアに3つの工場を持つ。同社は昨年、パザルジク工場に生産ラインを新設したばかり。2017
年に開設された同工場ではステアリングホイールを製造し、独フォルクスワーゲン(VW)とBMW向けに、それぞれ年間25万個と10万個を供給しているほか、仏プジョーや独ポルシェとも取引がある。
ブルガリアでは新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化を受け、自動車部品メーカーが相次いで工場の操業を停止している。同国の機械工業連盟(BBCMB)によると、操業を停止した企業には独ヴィッテと仏モンテュペが含まれる。
4月1日時点のブルガリアにおける新型コロナウイルスの感染者数は399人で、うち8人が死亡し15人が回復している。政府は先月13日に非常事態宣言を発令した。