カザフがバイコヌールにFEZを計画、宇宙基地の再開発に向け

カザフスタンのトカエフ大統領は3日、同国にあるバイコヌール宇宙基地周辺に経済特区(FEZ)を設定し、ロシアと協力して同基地の再開発を行う構想を明らかにした。ロシア紙『コムソモーリスカヤ・プラウダ』によると、カザフスタンとロシアに加えアラブ首長国連邦(UAE)の投資家が同基地の改修を行プロジェクトに関心を示しているほか、有毒ガスを排出しないロケットの開発などが計画されている。

バイコヌール宇宙基地は今年10月に開設65周年を迎える。同大統領によると、ロシアとの間で開催されている政府間委員会では同基地の活用について検討されており、特に通信やテレビ、研究などで利用される民間宇宙船の開発に重点が置かれている模様だ。

両国が共同出資するロケット開発企業バイテレク(Baiterek)は、これまで使われてきた旧ソ連時代からのプロトンロケットに代わるものとして、環境に配慮した新型ロケットの開発と関連施設の開設を目指している。ロシア側がロケットの開発を行い、カザフスタン側が関連設備の整備を行う計画だ。

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