チェコで今月、3Dプリント・ハウスが初めてお目見えする。建築スタジオ「スクールプト(Scoolpt)」のミハイ・トルパクさんが設計したもので、住宅貯蓄銀行ブジンカ(Burinka)と提携して「プリントアウト」し、水上に浮かぶ台(浮船)の上に設置する。
プリントアウト自体にかかる時間はわずか48時間だが、入居するまでには2カ月かかる。台所一体型のリビングルームと寝室、バスルームの3室から成り、面積は43平方メートル。1年を通じて住める。
植物を植えたグリーンルーフ、シャワー水の再利用、飲用・生活用水のタンク、下水タンクを備える。
使用されるコンクリートは従来のものよりも3倍丈夫という。家の寿命は環境条件を問わず100年で、「廃屋」する場合は砕いて「プリントアウト」材料として再利用できる。
ブジンカの分析によると、3Dプリント・ハウスは他の方法に比べると施工期間が大幅に短縮できる。レンガを積み上げる伝統的方法の7分の1の時間で出来上がるほか、材料の無駄も少ない。