新型コロナ治療薬「アビガン」、トルコが国産化

トルコが新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の治療薬候補として注目される「アビガン」の国産化に成功した。14日付の現地紙『デイリー・サバ』が報じたもので、今月に入って同国の保健省が国内で生産されたアビガンを承認していた。同国はこれまで中国からの輸入に依存していた。

富士フィルム富山化学が開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」の国産化に成功したのはイスタンブール・メディポル大学のギュゼル准教授率いる研究チーム。分子化合物を合成することで原料の国内確保が可能になった。4日間で50キログラム以上の原料を生産することができるという。商用化に協力した現地製薬会社アタバイ・キムヤは原料をブラジルなどに輸出することも計画している。

13日時点のトルコでのコロナウイルスによる死者数は5,382人。感染者数は総計で21万4,001人に達している。

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