スロベニア国営の通信大手スロベニアテレコムは23日、次世代通信規格「5G」を活用した携帯電話サービスの運用を開始したと発表した。第1段階として150の基地局を5G対応に強化。サービスカバー率を年末までに当初の25%から33%以上に引き上げる計画だ。
スロベニアテレコムは携帯端末サプライヤーのシステム対応が完了次第、5G端末・サービスの提供を開始する。ただ、5G向け周波数帯の入札が延期されたため、当初は通信速度が5Gの本来のスピード(最大10ギガビット秒)よりも遅くなる見通しだ。
スロベニア政府は今年6月に5G向け周波数帯の入札を実施する予定だったが、電波周波数管理戦略の変更に伴い延期を余儀なくされた。当局は年内の実施を目指している。