3Dプリントの受託サービスを手掛ける。主に航空業界向けに、欧州航空安全機関の基準を満たした内装部品を提供しており、同分野の3Dプリントサービス業としては欧州で最大規模を誇る。顧客のニーズに合わせたきめ細かなサービス提供が売りで、少量から大量の生産、試作品製造などに対応する。
今夏には米3Dプリンター大手ストラタシス(Stratasys)から最上位モデルの大型機種「F900」4台を200万ユーロで購入して話題となった。「F900」は主にエアバスの中型機「A350 XWB」向けに、難燃性樹脂の3Dプリント素材「ULTEM9085」を使い数千点の部品を製造していることで知られる。AM Craftは他にストラタシスの「Fortus450」4台も揃える。
新型コロナウイルスの流行は航空宇宙産業界においてもサプライチェーンに支障をきたした。このため航空機メーカーはこれまで以上に柔軟で費用対効果が高く、少量生産が可能な部品調達方法に移行しようとしており、顧客からのオーダーメイドの依頼に短期間で応じられる3Dプリントサービスに注目が集まっている。このことから、今回のAM Craftの投資は業界の一歩先を行くものと評価されている。
AM Craftは2018年、資本金3,000ユーロで設立された。今後は医療分野にもサービス対象を拡大する方針だ。
AM Craft
Braslas iela 22, Rīga, LV-1084, Latvia
Tel: +371 2939 8960 janis@am-craft.com https://www.am-craft.com/