スロベニアの軽飛行機メーカー、ピピストレル(Pipistrel)はこのほど、輸送用の大型ドローン「ヌーバ」(Nuuva)シリーズの受注を開始した。同シリーズは最大積載量460キログラム。実際に飛行を開始するのは2023年後半になる見通しだ。
ヌーバシリーズの中でも積載量の大きい「ヌーバV300」は自動操縦の可能な電動タイプで、垂直離着陸が可能。貨物についてはフォークリフトで容易に積み込めるユーロパレット(EPAL)を最大3つ積載できる。モーターは同社製の「E-811」を搭載する。同機は同クラスのヘリコプターに比べ、経済性が10倍優れているという。
同シリーズには軽量貨物向けの小型機「ヌーバV20」(最大積載量20キロ)も用意されている。
ピピストレルは1989年、旧ユーゴスラビア初の民間航空機メーカーとして設立され、これまでに2,200機以上を生産してきた。同社はまたバッテリー、パワーコントローラー、電動モーター等も製造し、米航空宇宙局(NASA)や独シーメンスなどに納入している。