エストニアの防衛技術関連スタートアップ企業、センティネル(Sentinel)はこのほど、135万米ドルの資金調達に成功したことを明らかにした。同社に投資するのはベンチャーキャピタルのユナイテッド・エンジェルス。同社は人為的に操作・改変されたメディア、いわゆる合成メディアやディープフェイクといったネット上の情報を人工知能(AI)で探知するプラットフォームを開発している。
センティネルは北大西洋条約機構(NATO)の合同サイバーディフェンスセンターでの勤務経験を持つヨハネス・タンメケンド氏らによって設立された。同氏は世界最大のサイバーセキュリティ企業クラウドストライク(CrowdStrike)に売却されたペイロード・セキュリティ社で、機械学習(ML)をベースにしたサイバーセキュリティ対策ソフトなどを開発してきた。共同設立者のカスパー・ピーターソン氏はネット銀行でモバイル向けソフトウエアなどの開発経験がある。
同社はこれまでにメディア産業のほか、欧州連合(EU)の欧州対外行動局やエストニアの経済・通信省といった政府及び防衛関連機関からプロジェクトを受注してきた。