仏イリアッド、ポーランド携帯電話最大手を買収へ

仏通信会社のイリアッドは21日、ポーランド携帯電話サービス最大手のプレイを買収すると発表した。買収額は債務引き受けを含めて最大35億ユーロ。実現すれば欧州の携帯電話サービス市場で6位に浮上する。

イリアッドは株式公開買い付け(TOB)でプレイを買収する計画だ。1株当たりの買い取り価格は前営業日(18日)の終値に38.8%を上乗せした39ズロチ(約8.6ユーロ)。すでにプレイの大株主である投資ファンド2社の同意を取り付け、株式40%を確保した。プレイの取締役会もTOBに応じるよう株主に勧告しており、買収が実現する可能性が高い。

買い付け期間は10月19日~11月17日。全株式を取得した場合の取引額は22億ユーロとなる。債務引き受けを合わせた買収額は35億ユーロに膨らむ。

イリアッドは2012年に仏携帯電話サービス市場に参入。低価格を武器に急成長している。海外展開も進めており、これまでにイタリア、アイルランドに進出した。ポーランドは4カ国目の市場となる。

プレイは2005年に創業。イリアッドと同じく価格攻勢で顧客を取り込み、国内携帯電話サービス市場で29%のシェアを持つトップ企業に成長した。(1PLN=27.49JPY)

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