オンライン診療予約サービスを運営するロシアのナポプラヴク(NaPopravku、「治療のために」の意)はこのほど、先月に国内投資会社アヴェニールとスウェーデンのベンチャーキャピタルてあるヴォストク・ニュー・ベンチャーズ(VNV)、マレーシアの実業家マーク・チャン・ムン・キー(鄭文基)氏から225万米ドルの資金を調達した。国内事業の拡大とモバイルサービスの開発が狙い。
ナポプラヴクは2014年の創業で、ロシア14都市でサービスを展開する。提携する医師数は約8万9,000人、病院数は1万2,400軒に上る。
15年には匿名の投資家から20万ドルを、16年にはアヴェニールの設立者であるジリン氏から5,000万ルーブル(当時の為替相場で約75万ドル)を調達している。
アヴェニールは数多くのテクノロジー企業に投資している。NVVはロシアのクラシファイド広告大手アヴィト(Avito)とバスのルート検索・乗車券販売サイト、ブスフォル(Busfor)への投資で知られる。マーク・チャン氏はインターネット関連企業のMOLアクセスポータルと求人求職サイトのジョブストリートの創業者だ。
また、ロシア人と米国人が2018年にカリフォルニア州で共同設立したゲーム開発企業ドーナツ・ラボは仏投資ファンドのレベルアップなどから160万ドルを調達した。以前の出資者にはベラルーシのウォーゲーミング、米スタータ・ベンチャーズ、ベンチャー投資家のセルゲイ・コヴァレンコ氏などが名を連ねる。(1RUB=1.34JPY)