トルコのドンメズ・エネルギー天然資源相は12日、国営ホウ素メーカーのエティ・マデン(Eti Maden)が北西部エシュキシェヒルで建設するリチウム工場が間もなく完工し、年内にも生産を開始すると発表した。年産規模は当初10トンだが、2~3年後をめどに500トン弱へ引き上げる計画
天然資源相によると、エティ・マデンはホウ素の精製工程で出る廃液からリチウムを抽出する独自の方法を開発した。国産電動車(EV)用電池のほか、スマホやタブレットPCなどの携帯機器向けのバッテリーなどの需要を見込んでいる。
トルコでは今月2日、トルコ国防財団(TSKGV)が98%を出資するアスピルサン・エナジが、中部のカイセリ市郊外で国内初となるリチウムイオン電池工場の建設に着手した。電池は軍用の設備・装備に搭載される。