トルコ政府が法人税の引き下げを検討している。複数の現地メディアによると、新型コロナ危機で経済打撃を受けた企業の救済措置として、来年初めに実施する意向だ。企業の税負担軽減が目的だが、雇用確保にもつながることを期待する。中小企業と個人事業者に対する税率引き下げについてはかなり協議が進んでいるもようだ。
トルコの法人税は2000年に過去最高の33%に引き上げられたが、05年に30%、06年にさらに20%まで引き下げられた。その後、18年に施行された税法改正により18~20年までの期限付きで22%に引き上げられた。同規定によれば、税率は来年から再び20%となる。
現地日刊紙『ドゥニャ』が消息筋情報として報じたところによると、政府は15~18%への引き下げを検討しており、今月中に法制化すると見られる。同様に、ロイター通信も政府関係者の情報として20%以下への引き下げ見通しを報じた。