EU域外からの渡航容認、カナダなど3カ国が除外

欧州連合(EU)は22日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施している域外の外国人の渡航制限について、観光客や出張者を受け入れる国の最新リストを公表した。感染者が増加しているカナダ、ジョージア、チュニジアの3カ国がリストから除外された一方で、新たにシンガポールが追加された。

EUは3月半ばに域外諸国から域内への渡航を原則として禁止する措置を決定。現地在住のEU市民と家族、医療従事者などを除き、不要不急の渡航を禁止してきた。しかし、感染状況が落ち着いてきたことを受け、段階的に緩和することを決め、7月1日以降に観光客などを受け入れる国の第1弾のリストを6月30日に公表していた。

同リストは各国の新規感染者数や検査状況などをもとに、定期的に見直される。カナダなど3カ国の除外、シンガポールの追加によって、リストの対象国は日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、ウルグアイ、ルワンダ、シンガポールの9カ国に減る。中国は相互主義に沿って同国がEUからの渡航者を受け入れることが条件となっており、実際には渡航規制が緩和されていない。

EUの渡航制限解除に法的拘束力はなく、実際の受け入れはEU各国の判断に委ねられる。

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