カザフスタンとハンガリーは11月27日、政府間経済協力委員会で景気回復に向けた提携の可能性を協議した。カザフスタン投資庁によると、照明システム生産などのプロジェクトが議題に上ったほか、保健医療分野での提携に向けた覚書が交わされた。
ハンガリーの照明機器メーカー、タングスラムは、街灯用LEDランプのカザフスタン現地生産を検討している。カザフスタン側は大幅な省エネにつながるほか、スマートシティー化の方針にも合致すると歓迎している。生産に当たっては、現地調達比率で50%以上を確保する。
タングスラムはまた、温室照明システムの導入も計画している。カザフスタン政府はこれについても、食料供給の安定につながると積極的な姿勢だ。
保健医療分野では、カザフスタンリゾート協会と医療器具メーカーのREX-SANが提携に向けて覚書を交わした。
コロナ危機にもかかわらず、両国間貿易は増加している。今年1-9月期の取引高は前年同期比12%増の8,500万米ドルに拡大した。カザフスタンで活動するハンガリー企業は29社、両国の合弁企業は37社に上る。活動分野は農業、商社、建設、鉱業となっている。