ラトビアの潜水器具メーカー、エプロンズROV(EpronsROV)が遠隔操作の可能な水中ドローンの生産で実績をあげている。同社の製品は潜水調査をはじめ、酸素供給機器の設置や点検、船舶の修理などで利用されている。ドイツなどの欧州諸国に輸出しているほか、中国、カナダなどに市場を広げている。
同社は海上での救命や船舶の引き上げなど潜水作業に関わるサービスを提供している。水中ドローンの開発は2009年に開始した。ドローンの機構の多くは同国製で、電子部品は中国や米国から調達している。顧客の希望に応じた受注生産の形を取っており、生産台数は年間20台から30台。1つのドローンの生産には4日間から14日間が必要だ。
同社の製品はドイツ、スペイン、イタリア、オーストリアといった欧州諸国のほか、中国、カナダ、チリ、オーストラリアにも輸出されている。昨年12月には中国沿岸で使用される水中ドローンの新製品の実地試験を行った。