航空機エンジン大手の独MTUエアロ・エンジンズはこのほど、セルビアでエンジン整備工場の建設を開始した。部品修理拠点を拡大する戦略の一環で、ベオグラード空港に隣接するノヴァ・パゾワに年間の整備可能時間が40万時間の施設を設置する。ドイツの航空当局などの許可を取得し、2023年の開設を目指す。同工場は当初、22年半ばの稼働開始が予定されていた。
工場では2027年までに440人を雇用する。従業員の研修は当初ドイツとカナダのMTUの施設で行い、24年からはセルビアでも実施していく計画だ。同社は昨年、セルビア政府との間で、学校での学習と企業での実習を組み合わせたデュアルプログラムの実施協力で合意していた。
MTUは世界16カ所に拠点を持ち、エンジン開発やOEM生産、航空機の改修などを行っている。