独電機大手シーメンスは9日、ウクライナのエネルギー大手DTEKからガス絶縁開閉装置(GIS)を受注したと発表した。同社が供給するのは「ブルーGIS」と呼ばれる機種で、DTEKの炭鉱施設で利用される予定。環境性能に優れた同製品が納入されるのはノルウェーに次ぎウクライナが2番目だ。
ブルーGISが導入される炭鉱は1980年代に開発が始められたもので、炭塵に起因する爆発の恐れがあるとされている。同設備は小型で気温などが過酷な環境下でも機能し、人手がかからないのが特長だ。シーメンスの「クリーンエア技術」と真空技術により、フロンを使用しないなど環境に配慮されている。