トルコのムスタファ・ヴァランク産業技術相はこのほど、秋までにハイブリッドロケットの発射が実現するとの見方を明らかにした。国家宇宙計画および月探査計画の遂行に向けた大きな一歩と位置付けている。黒海沿岸から打ち上げ、宇宙との境目とされる地上100キロメートルに達すると自信を示している。
ハイブリッドロケットはイスタンブールのデルタVが開発業務を担当する。打ち上げに向けて、今月からテストを開始する予定だ。2023年に予定する無人月探査機の発射に用いるほか、価格競争力を生かして他国への供給も視野に入れる。
ヴァランク産業技術相は宇宙計画に関連し、政府がハイブリッドロケットの積載量拡大に向けて「外国パートナー」と交渉しているほか、宇宙船の発着場(スペースポート)の共同整備で赤道付近の国と協力関係を結ぶ意向を示した。ただ、具体的な国名などは明らかにしなかった。