トルコ国産EV合弁会社、元VWデザイナーをデザイナーリーダーに起用

トルコ国産電気自動車(EV)の製造に乗り出す自動車合弁グループ(TOGG)が、独フォルクスワーゲン(VW)やメルセデスベンツなど国際有力ブランドでデザイナーを務めたムラート・ギュナク氏を4月1日付でデザインリーダーに起用した。

ギュナク氏は1957年イスタンブール生まれ。ドイツでインダストリアルデザインを学び、ロンドンの王立美術大学在学中に米フォード主催の自動車デザインマスター賞を受賞した。フォードのドイツ子会社、メルセデスベンツ、VW、仏プジョーなど業界大手でデザイナーとして勤務したほか、2011~13年にはフランスのEV開発製造会社、ミア・エレクトリックでEVのデザインに関わった。

トルコでは初の国産EV生産に向け、コチ財閥やアナドル・グループなど地元大企業グループが2018年に合弁会社TOGGを設立した。国内北西部ブルサ県のゲムリクに建設中の工場で来年中の生産開始を目指す。当初の年産能力は17万5,000台で、まずコンパクトクラスのSUVモデルを生産し、2030年までにセダン、ハッチバックなどを含めて5モデルをラインナップする計画だ。

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