露ズベル、音楽ストリーミング会社を買収

ロシアの国営金融・IT大手ズベル(旧ズベルバンク)はこのほど、同国のB2B(企業間)向けオーディオストリーミングサービス大手ムズラブ(Muzlab)の買収で合意したと発表した。ベンチャー情報誌『VC.RU』によると買収額は5億ルーブルから10億ルーブル(1,080万ユーロ)。同社は人工知能(AI)を活用して利用者に合わせたメディアコンテンツを自動的提供する技術を開発している。

ムズラブのプラットフォームを利用することで、商業施設や公共施設、飲食店は施設内で流れる曲のプレイリストを訪問者に合わせて自動または手動で生成することが可能になる。コンテンツに含まれる広告の管理や著作権料の支払いなどはムズラブが相応に支援する仕組みだ。

ムズラブは2016年の設立。外食チェーンのバーガーキング、ファッションブランドのカルバン・クライン、スポーツ用品販売のデカスロンなど世界大手や、地場石油企業タトネフチなどを顧客に持つ。導入企業は国内で1,000以上にのぼり、国外4カ国でも同社のサービスが利用されている。ズベルは独自のB2C(対個人)向け音楽プラットフォーム「ズベルサウンド」に同社のサービスを組み合わせ、B2CとB2B向け両方のサービスを展開していく意向だ。(1RUB=1.40JPY)

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